ジブリ宮崎駿が少年期にはまった小説『幽霊塔』…その世界観を伝える

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ジブリ美術館「幽霊塔へようこそ展」始まる 宮崎駿が描き下ろした怪奇大ロマンの魅力
ジブリ美術館「幽霊塔へようこそ展」始まる 宮崎駿が描き下ろした怪奇大ロマンの魅力 全 3 枚 拡大写真

三鷹の森ジブリ美術館では、企画展示「幽霊塔へようこそ展-通俗文化の王道-」が5月30日(土)より始まる。5月29日(金)には内覧会が行われ、多くの関係者が訪れた。

企画展オープンにあたっては、三鷹の森ジブリ美術館の中島清文さんが今回の展示についての挨拶を行った。今回の企画の趣旨や成り立ちなどを説明した。
「幽霊塔へようこそ展」は、宮崎駿さんが企画から手掛けている。宮崎駿さんが14、15歳の時に熱心に読んだ江戸川乱歩の『幽霊塔』を思い出したことが今回の展示へ繋がっているという。
そうしたなから美術館のホールに設けられた高さ12m以上の巨大な時計塔やダンボールで作られた「地下迷宮」が登場した。「地下迷宮」はジブリ内にある保育園の子供たちのために作られたものが参考になっているとのことだ。今回も迷路を体験出来るのは小学生以下の子どもだけとなっている。

さらにジブリ美術館の西岡純一さんが、3つの見どころを紹介した。一つ目はホールにそびえ立つ時計塔だ。これは和時計になっていて、一周で24時間を表し、針が一本しかない。ハンドルを回すと針が動き、音が鳴るそうだ。
二つ目は迷路、しかし大人は通ることが出来ないので、大人は苦闘の末完成した描き下ろし展示パネルを、と話した。
三つ目には『ルパン三世 カリオストロの城』の展示である。ここでは『幽霊塔』と宮崎駿監督の代表作である『ルパン三世 カリオストロの城』の関係が紹介されている。パースにこだわった造形物や、展示パネルも公開している。

また今回特別企画として講談師の神田陽司さんが登場した。ジブリ美術館から家が近いという神田さんは、『未来少年コナン』から宮崎監督のファンだと話した。
まず『風の谷のナウシカ』の講談を披露、続いての『幽霊塔』の講談では一人で何役も演じ、その巧みな技を披露した。所々に『耳をすませば』や『天空の城ラピュタ』の小ネタも入れ、コミカルに物語の世界へ引き込む。展示の内容ともつなげつつ、最後までは語らず続きが気になるように仕組まれた段取りは思わずニヤリとさせる。展覧会のオープニングを存分に盛り上げた。

「幽霊塔へようこそ展 ー通俗文化の王道ー」
http://www.ghibli-museum.jp/news/009744.html
展示期間:  2015年5月30日(土)~2016年5月(予定)
主催: (公財)徳間記念アニメーション文化財団
特別協力: スタジオジブリ 
*チケットは入場予約制となっています。詳細は美術館のページにて確認ください。

ジブリ美術館「幽霊塔へようこそ展」始まる 宮崎駿が描き下ろした怪奇大ロマンの魅力

《タカロク》

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