韓国から感染拡大中…知っておきたい「MERS」の症状・注意点

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MERS疑い患者が発生した場合の標準的対応フロー
MERS疑い患者が発生した場合の標準的対応フロー 全 2 枚 拡大写真

 韓国で感染が拡大している中東呼吸器症候群(MERS)について、厚生労働省や都道府県などが情報提供を続けている。MERSは、季節性インフルエンザのように人から人へ次々と感染することはないとされており、いたずらに不安がらず、適切な行動を心掛けることが大切だという。

 MERS(マーズ)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症。原因となるウイルスは、MERSコロナウイルスと呼ばれている。主に中東地域で患者が報告されている。2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の病原体もコロナウイルスの仲間だが、病気は異なる。

 主な症状は、発熱、せき、息切れなど。下痢など消化器症状を伴う場合もある。感染しても症状が現れない人や軽症の人もいるが、高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全など基礎疾患のある人は重症化する傾向にある。

 現在、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はなく、治療は症状に応じた対症療法となる。感染経路は、まだ正確にはわかっていないが、ヒトコブラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであると考えられている。

 季節性インフルエンザのように次々に人から人へ感染することはないとされているが、韓国では診断の遅れや院内感染対策の不徹底などにより、医療従事者、同じ病棟の患者やその家族に二次感染が多数発生している。

 感染しないための注意点としては、発生地域に渡航する際は、こまめに手を洗うこと。加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で調理された料理は避け、果物や野菜は食べる前によく洗うなどの食品衛生対策を心掛けることが大切になる。

 神奈川県では6月3日、MERSの専用ホームページを開設し、県民向けに情報を提供。厚生労働省や国立感染症研究所などでも最新の発生状況や対応について、情報発信を続けている。

MERS(マーズ)、症状や注意点とは…厚労省などが情報提供

《奥山直美》

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