【第54回静岡ホビーショー】陸上自衛隊用のオスプレイが早くも登場

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トミーテック製 ギミックシリーズ オスプレイ
トミーテック製 ギミックシリーズ オスプレイ 全 27 枚 拡大写真

航空機の模型の売りはやはり精密さ。見事な再現力で、作る人の腕を試すような部分があると感じるのは僕だけだろうか。

今回のショーで注目を集めていたのは、タミヤが作り上げた渾身の一作、デ・ハビランド・モスキートだろう。全長515mmにもなる32分の1サイズの見事なものだ。ここまで大きいからその再現力は抜群で、タイヤが自重で変形した様まで表現しているから驚きだ。ただし、お値段の方も税別1万9800円となかなか手強い。

このほかまだテストショットの段階だったが、ニュージーランドが誇る精密モデルメーカー、ウィングナット ウィングスのAEG G-4 Lateが予価3万9000円、本格スケールモデルメーカー、造形村が昨年発売したホルテンHo229、1万3800円など高価なモデルが目白押し。部品点数も300点から400点にもなり、作る側も当然腕が必要となる。

勿論そこまでの構造でなくても、十分に迫力があったのがやはり1/32サイズのドイツレベル製フォッケウルフFW190。消費税別7000円。このサイズなら手頃なお値段と言えるかもしれない。

作って飾って楽しむから外れて、ディスプレイして触って楽しむのが、トミーテックのギミックスシリーズ。ここからは早くも話題のオスプレイが登場。しかも仮想とは断りながらも、陸上自衛隊仕様のMV-22Bがデビューしていた。トミーテックのオスプレイは、手動ながらティルトローターのエンジンナセルを回転させることが出来、勿論ローター自体は電動で回転する。

また、6月、7月と相次いで発売予定されているF4ファントムは、オプションながらエンジンに発行ユニットを持ち、赤く光る。さらにはエンジンスタートからタキシング、離陸、飛行、着陸、エンジンカットまでをサウンドエフェクトで再現することもできる。

航空機のジオラマも登場した。あくまで参考出品だったが、航空母艦の甲板を再現した72分の1のジオラマが、ガリバーに展示されていた。

飛行機模型のサイズといえばおおよそ32分の1~72分の1サイズが一般的。素材もプラスチックや金属など様々だが、和歌山県にある模型メーカー、エアロベースは少々変わっている。商品企画、取材、設計、組立説明図、パッケージデザイン、製作イベント、ビジネスショー出展から販売まですべて代表取締役でありデザイナーの岩見慎一氏一人がやっている小さなブランドだが、ユニークな製品を送り出している。素材はほぼ真鍮もしくは洋白製。今回のホビーショーに展示された恐らく最も小さな飛行機の模型が、このエアロベースが出展した160分の1サイズのジービーレーサーR-2だろう。そのサイズウィングスパンで何と僅か46mmだった。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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