スペインで墜落したエアバスA400M、エンジン制御システムに不調の可能性

航空 企業動向
エアバス・ディフェンス・アンド・スペース「A400M」
エアバス・ディフェンス・アンド・スペース「A400M」 全 2 枚 拡大写真

エアバス・ディフェンス・アンド・スペースは3日、今年5月にスペインのセビリア近郊で発生した軍用の新型輸送機「A400M」の墜落事故について、エンジン制御システムに不調があった可能性を明らかにした。

問題の事故は2015年5月9日の午後1時ごろ発生している。トルコ空軍向けのA400M(製造番号=MSN023)は、試験飛行のためにスペイン・セビリア空港を離陸した直後、左へ旋回しながら急激に高度を落とし、離陸から約3分後に墜落した。

事故の原因は現在も調査中だが、フライトレコーダーを簡易分析したところ、4基装備されたエンジンのうち、左主翼下の1番と2番、右主翼下の3番がアイドリング状態のままで、離陸に必要な出力が得られなくなっていた可能性の高いことが判明した。正常に稼動していたのは右主翼下の4番エンジンのみとされており、このために機体は右から押される状態となって左へ旋回していったものとみられる。

同社は航空当局が進める調査に全面協力しており、原因究明をさらに進める方針だ。

《石田真一》

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