【日産 エクストレイル ハイブリッド 試乗】ガソリン車以上にしっとり…島崎七生人

試乗記 国産車
日産 エクストレイル 20X ハイブリッド “エマージェンシーブレーキパッケージ”
日産 エクストレイル 20X ハイブリッド “エマージェンシーブレーキパッケージ” 全 9 枚 拡大写真

ガソリン車5000台、ハイブリッド車6000台。今年4~5月末までの受注状況の数字だそうだ。ガソリン車が負けていない点に、同車ユーザーのクルマを楽しもうとする意志が読み取れ、“らしい”が、そんなユーザー層の幅を広げそうなのがハイブリッド車だ。

4WD・2列シート車同士で、車重の差はガソリン車+130kg。このことを意識して乗ると、乗り味が(ガソリン車より)しっとりと重厚になっているのを感じる。先代の厚底のトレッキングシューズのような風味がほんの少し戻ったというべきか。専用のエコタイヤを装着しながらも、最新のガソリン車の軽快でしなやかな振るまいに落ち着きが加味された…そんな印象を受ける。

テストコースでは短時間だけ試乗済みだったが、リアルな街中、高速道路に乗り出し、柔軟で十分に力強い動力性能も確認できた。クルージングもモーター走行が可能なのは嬉しいところで、そこからエンジンが入った場合も物理的なショックは感じない。現状でも十分なレベルだから、再始動の瞬間に室内に届くエンジン音がさらに封じ込められれば、快適性がさらに上がって感じられそうだ。

アクセル開度を8分の1程度に抑え、タイヤを転がり出させるように加速、停止も回生を上手く使いながら手間からアクセルを離す…このクルマもそういったエコドライブの基本スタイルの実行が燃費に効くようだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  3. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  4. クラシックな雰囲気が人気! ダムドの『ハイゼット/アトレー』向けカスタムボディキットに新作アイテム3点が登場
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る