【JNCC 第4戦】鈴木健二の駆る ヤマハ YZ250X が世界初デビューウィン

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YZ250Xと鈴木健二。自ら開発に関わったマシンで、感無量のデビューウィン
YZ250Xと鈴木健二。自ら開発に関わったマシンで、感無量のデビューウィン 全 7 枚 拡大写真

6月14日、日本最大のクロスカントリーレースJNCCの第4戦が開催。会場は、年に一度だけ走ることが許されるプレミアムラウンド、鈴蘭高原スキー場。

同会場は、飛騨高山にほどちかい長野県に位置し、現在はスキー場としては運営されていない場所だ。だからこそ、1年かけて雪どけ水がつくる荒れた路面がライダーを苦しめる。

奇しくも、6月5日にヤマハから新型のクロスカントリー向けバイク『YZ250X』が発表され、鈴木健二がこれにライドすることになった。渡辺学がここまで3連勝をあげるなかで、YZ250Xを勝利に導けるかどうか、ファンの熱い視線を集めた。

鈴木はスタートから飛び出してホールショットを獲得。渡辺はミスして後方からの追い上げを強いられる。もともと2ストロークを好んでいる鈴木だけに、渡辺との差をうまくコントロールしながら走り続ける。渡辺は序盤で2番手へ浮上、3番手は小林雅裕という展開。

中盤にはガソリン補給の必要があるが、鈴木が先にピットイン。この隙に渡辺は一時トップに立つ。いずれ自らも補給が必要になるものの、渡辺からすれば前に立った時点で鈴木を引き離しにかかるのが定石。しかし、渡辺はその次の周でピットイン、差を拡大せずで鈴木が再びトップへ。「学がくるのは当然わかっていたが、うしろとの距離を測りながらペースを作った」と鈴木。

先にチェッカーを受けたのは鈴木。渡辺に対し久々に余裕をもっての勝利だった。「鈴蘭は得意ですし、YZ250Xで出るからには絶対勝ちたかった。すごく嬉しい!」と鈴木。渡辺は、一度肋骨を負傷する転倒をしており、そこからペースを落とさざるをえない状況だったとのこと。「今回は特別にトップクラスは下見できないルールなんですが、やはりこれは怖い」と渡辺。「下りが早いケンジ(鈴木健二)さんに2ストを渡したら、それは速いに決まってる」付け加えた。

小排気量のトップカテゴリーであるAA2では、澤木千敏が優勝。石戸谷連が序盤はリードする形だったものの、ベテランに軍配が上がった形だ。

《稲垣 正倫》

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