【スマートコミュニティ15】AESC、リーフ 用バッテリーの用途拡大を目指す

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2トントラックの荷台に載る移動電源車用のパワーバックシステム
2トントラックの荷台に載る移動電源車用のパワーバックシステム 全 4 枚 拡大写真

オートモーティブエナジーサプライ(AESC)は6月17日に東京ビッグサイトで開幕した「スマートコミュニティジャパン2015」に2トントラックの荷台に載るパワーバックシステムを展示。今秋から本格的に販売を開始する。

同社は日産自動車とNECの合弁会社で、日産が51%出資している。主に『リーフ』用のバッテリーを製造しており、今回のパワーバックシステムもそれを利用したものだ。コンテナの中に、リーフ用のバッテリーが3~4台分そのまま入るようになっていて、250人規模の避難所で3日間の給電が可能だ。価格は4000~5000万円の予定で、現在事前受注を行っているという。

実はこの裏にはリーフの販売台数が計画より低いということがある。そこで、工場の稼働率を上げるためにリーフ以外にもバッテリーを活用しようと考えたわけだ。「日産の首脳陣からもバッテリーを何に使ってもいい、どこに売ってもいいと言われていまして、これから形を変えていろいろなものが出てくるでしょう」と日産出身の加東重明社長は話す。

その一つの例がこの移動電源車用のパワーバックシステムであり、もう一つが同じく今回展示したポータブル蓄電池「ポーチク」だ。こちらは街でよく見かけるキャスター付きのキャリーバッグのようで、その中にバッテリーが入っていて、横にコンセントが付いている。タイプは大小の2種類あり、大が約2000Whで、小が約1000Whだ。加藤社長によると、いろいろな場面で活用できるので、非常に反応はいいそうだ。価格は大が約35万円、小が24万円だ。

また、その他にも参考商品として、「リーフto 100V」「リーフ to リーフ」も展示。どちらも直接リーフと接続して使う商品で、特にリーフ to リーフについては販売店向けの商品だが、JAFからの引き合いもあるそうだ。

災い転じて福となすではないが、AESCでは現在、リーフ用バッテリーを活用したさまざまな商品の開発が進んでいる。

《山田清志》

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