ジャガー・ランドローバー、ドライバーの集中力をモニタリングする技術を開発

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マインド・センス プロジェクト
マインド・センス プロジェクト 全 7 枚 拡大写真

ジャガー・ランドローバーは、ドライバーのストレスや集中力低下などによって起こる事故発生件数を低減させるための新技術を開発、その研究概要を公開した。

【画像全7枚】

同社研究チームは、ドライバーの脈拍や呼吸、脳の活動状態をモニタリングして、ストレスのかかり具合をはじめ、疲労や集中力低下の度合いを測定する「マインド・センス」プロジェクトに取り組んでいる。

プロジェクトでは、ステアリングに埋め込まれたセンサーを通じて、手から脳波を測定。ステアリングから得たさまざまな脳波に関する詳細な情報を収集し、今後、神経科学者もプロジェクトに参加し、収集結果を検証していく予定だ。

脈拍と呼吸については、ジャガー『XJ』のシートに「ウェルネス・シート」を埋め込み、ドライバーの体調をモニタリングする実験を行っている。もともと病院で使用するために開発されたものを車載用にカスタマイズし、ドライバーの脈拍と呼吸による振動を検知する。

ジャガー・ランドローバーではそのほか、ドライバーとインフォテインメント・スクリーン間のやり取りのスピードと効率性を向上させる新技術の開発にも取り組んでいる。最新のインフォテインメント・スクリーンのプロトタイプは、車内に組み込まれたカメラを用いてドライバーの手の動きを追跡することで、ドライバーがどのボタンを押そうとしているかを予測。ユーザーは画面自体に直接触れる必要がなくなり、空中でボタン操作が可能となる。

空中操作が成功したかどうかは、システムから指先に送られる超音波の感触で知ることができるという。ジャガー・ランドローバーでは、この「触覚フィードバック」技術をアクセルペダルにも応用。速度超過や追突の危険をアクセルペダルを通じて、振動でドライバーの足に伝える研究を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

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