【三菱 アウトランダーPHEV 改良新型】相川社長「今は台数を追わず、ぐっとこらえるとき」

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三菱自動車の相川哲郎社長と新型「アウトランダーPHEV」
三菱自動車の相川哲郎社長と新型「アウトランダーPHEV」 全 8 枚 拡大写真

三菱自動車の相川哲郎社長は6月18日に行った新型『アウトランダーPHEV』の発表会で、低迷する国内販売について、「今はぐっとこらえて、お客様のほしい商品を出して、きっちり売っていくとき」と述べた。

同社の国内販売はこの10年を見ても、2005年度25万6000台だったのが14年度には11万4000台と右肩下がりの状態が続いている。しかし、そんな状態でも「シェアを取りに行け、台数を増やせという指示はしていない」そうだ。

その裏には、安売りして台数を増やしても、ブランド力が高まらないという思いがあるからだ。「ほしい車はそんなに値引きを要求されることもないので、利益率が上がる。そういった売り方でブランド力を高めていく。台数は徐々に付いてくると考えている」と相川社長は強調する。

この戦略は今販売好調のマツダが数年前に行ってきたものと同じだ。“定価販売”を旗印にできるだけ値引きを行わず、「スカイアクティブ技術」と「魂動デザイン」で商品力を磨き、ブランド力を高めてきた。三菱自動車の場合は「電動化技術」と「ダイナミックシールド」デザインで商品力を高めていく方針で、これから出す新型車には「ダイナミックシールド」を順次採用していくという。

相川社長は今回の『アウトランダーPHEV』を三菱ブランド復活の第一歩と位置づけているが、果たしてこれから思う通りにブランド力を高めていくことができるのか。そのためには、魅力的な車を相次いで投入する必要がありそうだ。

《山田清志》

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