トヨタ豊田社長、常務役員の逮捕で会見「法を犯す意図なかったと信じている」

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常務役員の逮捕について会見を開いたトヨタ自動車 豊田章男社長(19日)
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トヨタ自動車の豊田章男社長は6月19日、都内の東京本社で18日に麻薬取締法違反の容疑で警視庁に逮捕されたジュリー・ハンプ常務役員(55)の件で記者会見した。

豊田社長はまず「世間をお騒がせして申し訳ない」と陳謝した。ハンプ容疑者については「私にとってもトヨタにとっても掛けがえのない大切な仲間」としたうえで、「今は当局の捜査に全面的に協力したい。今後の捜査を通じてハンプ氏に法を犯す意図がなかったことが明らかにされると信じている」と語った。

ハンプ容疑者は、グローバル企業を目指すうえでのダイバーシティの象徴でもあるだけに、今後の人材起用への影響が懸念される。豊田社長はこの点について「国籍や性別に関係なく、現場に近いところに適材適所を配する方針には一切影響ない」と、強調した。

また、ハンプ容疑者については「グローバル化のために、外国籍の役員として初めて日本に住むという貴重な一歩を行動で示してくれた。何より人柄が素晴らしく、部下思いでもある」と、評価した。

一方、今回のことがトヨタの業務遂行に与える懸念については「そういうことがないよう、全社一丸となってやって行くので心配ないと考えている」と述べた。

米国人のハンプ容疑者は、米GM(ゼネラルモーターズ)やペプシコ勤務を経て2012年に北米トヨタに入社。今年4月にはトヨタ初の女性役員に就き、チーフコミュニケーションオフィサーとして渉外・広報部門を担当している。

《池原照雄》

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