宗谷本線比布駅の木造駅舎が解体へ…新駅舎は本年度中に完成

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取り壊される比布駅の木造駅舎。1990年からピンク色に塗り替えられていた。一時は売店や喫茶店もあった。
取り壊される比布駅の木造駅舎。1990年からピンク色に塗り替えられていた。一時は売店や喫茶店もあった。 全 2 枚 拡大写真
北海道屈指の難読駅名として知られ、かつてはテレビCMでも話題になった宗谷本線比布(ぴっぷ)駅の木造駅舎が、建替えのため6月19日限りで使用を停止した。

比布町内にある比布駅は、現在の宗谷本線が蘭留駅まで開業した1898年11月25日に開業。今回取り壊される駅舎は1934年11月に母屋を改築した時以来のもので、戦後の1953年には待合室が増築された。1954年9月5日には鉄道弘済会による構内売店も設置されたが、1970年4月30日限りで閉店。駅自体も国鉄末期の1984年11月に無人化された。

この間、ピップフジモト(現在のピップ)が製造している磁気商品「ピップエレキバン」のテレビCMシリーズで、商品名と同じ比布駅や、米国アラスカ州のパイロット・ポイント空港(IATAコード:PIP)が登場するCMも制作され、ピップフジモトの故・横矢勲会長(当時)と女優の樹木希林さんが出演。二人のコミカルなやりとりが話題になったこともある。

無人化後は、1987年7月に駅舎の旧事務室を活用した喫茶店が開業したが、2010年6月に閉店。その間の1990年秋には、外壁がピンク色に塗り変えられイメージを一新していた。今回の取壊しはJR北海道の駅舎建替え工事の一環として行われるもので、本年度中にはコンパクトな駅舎に建て替えられる見込みだ。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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