ミャンマー、最低賃金改定へ…日給165円をめぐる労使の攻防

エマージング・マーケット 東南アジア
関連画像
関連画像 全 1 枚 拡大写真

最低賃金が上昇した場合、工場閉鎖も視野に
ミャンマーでは、6月中にも最低賃金の改定を実施する見込みである。それについて繊維業の経営者らは、
日給1500チャットであれば支払い可能だが、1500チャットを上回った場合、状況によっては工場の閉鎖もあり得る。(ELEVEN MYANMARより)

と、賃金改定に関して不満を述べている。

ミャンマー労働組合連盟のAung Lin委員長は
賃金改定に関する発表があってからは、繊維業の経営者らの反発は激しさを増している。しかし、経営者らが提示する最低賃金で労働者の生活が困難になると判断される場合は、労働者らの意見に応えていく考えだ。(ELEVEN MYANMARより)

と述べた。

労働者は、公務員並みの日給を要求
実際に労働者からは、物価の値上がりが続いているので日給1500チャットではとても生活できない、という声や、公務員と同様に日給4000チャット(約440円)以上であるべき、との声も上がっている。なお、公務員の給与は物価上昇を背景に賃上げを実施している。

ミャンマーでは他のASEAN諸国と比較して労働賃金は低水準にとどまっている。しかし、経営者にとっては、最低賃金が上昇した場合、賃金の支払いが会社にとって大きな負担となる問題を抱える。そのため、労働者と雇用者の溝は埋まる気配を見せていない。

(画像はイメージです)

6月めどに最低賃金改定予定 労働者も雇用者も不満の声

《ミャンマーニュース》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  6. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  7. BYDの軽EV『ラッコ』をどう売っていくのか? 日本専用開発のねらいを東福寺社長に聞いた
  8. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  9. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  10. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る