【スマートコミュニティ15】インフラの点検に最適なロボット製品化へ…サーフ・エンジニアリング

自動車 ビジネス 企業動向
サーフ・エンジニアリングのインフラ点検ロボット「のぼるくん」
サーフ・エンジニアリングのインフラ点検ロボット「のぼるくん」 全 1 枚 拡大写真

インフラの老朽化が進み、その点検を早急に実施する必要がある昨今、最適とも言えるロボットが登場した。神奈川県綾瀬市のベンチャー企業、サーフ・エンジニアリングが開発したインフラ点検ロボットがそれで、名前は「のぼるくん」。

同社は創業11年のインフラ工事用の特殊機械メーカーで、東日本大震災の際、被災地や首都圏の液状化被害の現場に入り、ガス管の復旧に尽力した。そんな経験を踏まえて誕生したのが「のぼるくん」だ。

そのロボットはガス管やパイプラインなどの外面検査ロボットで、外面に取り付け遠隔操作で検査を行うというものだ。ロボットには多くのカメラが付いていて、モニターで確認しながら問題箇所を見つけるという仕組みになっている。そして、曲がりくねったパイプでも問題なく進んでいくという。

「このロボットは円形のパイプだけでなく、三角や四角、どんな形のものにでも対応でき、大きさも自由自在です。お客様の要望に応じていろいろと変えることができます。橋脚の点検にも向いています」と根本秀幸社長は説明する。

事実、5月下旬には橋梁での実証実験を行い、幅約6m、奥行き3m、高さ12mの橋梁の検査をたった2分間で完了させた。しかも、カメラの他にさまざまなセンサーを付けることができるので、工場などさまざまなところの検査も可能だ。

「これから半年ぐらいかけてさまざまな試験を行い、来年に製品化して売り出そうと考えています」と根本社長。その元にはすでに多くの引き合いが来ている。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
  4. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る