【スマートコミュニティ15】デザイン重視のシニアカー、来年発売へ…ベクトル

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ベクトルが開発したシニアカー「チョイカ」
ベクトルが開発したシニアカー「チョイカ」 全 3 枚 拡大写真

「もっとカッコいいものがあってもいいのではないか」と斬新な形のシニアカーを出品したのがベクトル(本社・神奈川県川崎市)だ。現在、大学などで実証実験を行っており、来年発売する予定だという。

同社はデザインや試作を手がける会社で、これまでロボットや介護用品、コンセプトカー、アフターパーツなどをつくってきた。そんな同社が今のシニアカーに満足していない人が多いのではないかと考え、開発したのが今回展示したシニアカー「チョイカ」だった。

それは前2輪、後1輪の3輪車で、乗り降りしやすいようにシンプルな形をしている。運転の仕方もこれまでのものと全く違い、幅の狭いハンドルに手を添え、真ん中の円球レバーを上下左右に動かす。上に動かせば前に進み、下に動かせば後ろに進む。そして、右に動かせば、右に回り、ずっと右に動かし続ければ、その場で旋回することもできる。運転には少し慣れる必要があるが、非常に機動性に富んだシニアカーと言っていい。

「大きさも今のシニアカーの基準に合わせてつくってあります。ですから全長も1200mmに抑えてあります。しかも、折りたたみができるようになっているので、運ぶのにも便利だと思います」と同社関係者は説明する。

ただ、サスペンションがないため、段差には弱く、乗り越えられる段差は3cmほどだという。そのため、「福祉施設などの室内など限られたところで使ってもらおうと考えている」そうだ。価格は約20万円になる見込みで、これから実証実験の結果を見ながら、発売に向けてさらに改良を進めていく方針だ。

《山田清志》

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