【VW ポロ GTI 試乗】圧倒的な加速、スペック以上のダイナミックさ…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW ポロGTI
VW ポロGTI 全 8 枚 拡大写真

192ps/25.5kgmのスペックを発揮する1.8リットルターボを搭載。これに乾式多板のデュアルクラッチ、7速DSGの組み合わせ。が、実車の走りは、スペックから読み取れる以上のダイナミックさだった。

さすがと思わせられるのは圧倒的な加速力だ。アクセルを踏む込むほどに、クルマが前方に吸い込まれるかのように進む。他方、ゆったりと加速させれば、標準車同様、早め早めのタイミングでシフトアップを実行。いずれの場合もギヤチェンジの素早さ(0.03~0.04秒という)はさすがだ。またエンジンの迸るような回転フィールと低周波の腹に響く排気音は、あの『ゴルフR』と同系統のもので、歴代の『ポロGTI』中、抜きん出た迫力を感じさせてくれる。

状況に応じ内側駆動輪にブレーキをかけに行くXDSのおかげもあり、コーナリングはアクセルとステアリングでグイグイと曲がる。身のこなしの軽さは『ゴルフGTI』に優る。対してサスペンションは締め上げられ、低速でのボディの上下動は確実にある。『ゴルフ』は“R”でもファミリーカーとして通用するほどだが、こちらは明らかに“走りのクルマ”の趣だ。

初代ゴルフGTI以来伝統のチェック柄のシート、LEDヘッドランプ内部まで食い込ませたデザインの赤いラインなどはお馴染みのデザイン要素。折しも6速MT車の導入がアナウンスされたが、そちらの走りも楽しみだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る