中東自動車アフターマーケットに可能性…メッセフランクフルトが日本企業向けにセミナー開催

自動車 ビジネス 海外マーケット
メッセフランクフルト 中東自動車アフターマーケット進出セミナー
メッセフランクフルト 中東自動車アフターマーケット進出セミナー 全 6 枚 拡大写真

部品や用品など自動車のアフターマーケット分野に特化した展示会、アウトメカニカを世界各地で主催しているメッセフランクフルトは6月25日、都内で中東自動車アフターマーケット進出セミナーを開催した。

セミナーではまず、アウトメカニカ・ドバイおよび同・ジッダの統括責任者を務めるマハムート・ガジ・ビリコゼン氏から中東の自動車アフターマーケット市場の最新動向が報告された。

それによると「ドバイでの非原油系製品の貿易相額は2014年が3650億ドルで、このうち自動車の部品および用品の金額は121億ドルと、3.3%を占めている」とした上で、「ドバイは小さな都市ではあるが、この金額は非常に大きいものだ」と評価。

さらに「自動車関連の貿易額121億ドルのうち71億ドルが純粋な内需向けで、残りの50億ドルはドバイを経由して周辺国などへ再輸出されている。また完成車を除いた内需向け自動車関連製品の原産国の内訳をみると日本が23%と最も大きくなっている」という。

メッセフランクフルトは2003年からドバイでアウトメカニカを毎年開催。中東およびアフリカ、インド、スリランカ、パキスタンを含む地域で最大の自動車アフターマーケット展示会となっており、今年6月の開催では出展社1882社、来場者3万835人といずれも過去最高を更新した。

アウトメカニカ・ドバイにはデンソーを始めカヤバ工業、日本特殊陶業などが出展しているが、ドバイにおける日本製品のシェアに比べると少数にとどまっているのが現状。実際、デンソーがアウトメカニカ・ドバイに出展したのは2014年からで、しかも中東での展示会の実績は、それまでなかったという。

セミナーに登壇したデンソーのアフターマーケット・空冷事業企画室の山下真平担当次長は「中東での展示会をやったことがなかったうえ、現地法人も設立して間もなかったことから大変苦労した」と振り返りながらも、「治安上問題があったり、入国規制などで訪問が難しい国の取引候補と商談ができたことや、将来投入予定の商品をみてもらい、そのフィードバックを得ることができた」と、出展の手ごたえを語っていた。

メッセフランクフルトはドバイなど中東を始め、北米や南米、欧州、アジアでアウトメカニカを開催し、2016年6月にはイギリス・バーミンガム、ウクライナ・キエフで初めて実施する計画。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る