【マツダ ロードスター 試乗】ATでもMTと変わらぬアクティブさ…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ ロードスター S スペシャルパッケージ 6速AT
マツダ ロードスター S スペシャルパッケージ 6速AT 全 7 枚 拡大写真

「スペシャルパッケージ」のAT車(i-ELOOP、i-stopが標準)は、6速MT車に対し、フロント/リヤで+30kg/+10kgの車重の差がある。けれど、その影響がネガな方向には感じない…というのが試乗しての印象だった。

【画像全7枚】

街中はともかく、山道を駆け抜けるような場合、ことによるとシャツの上から背中を掻くようなもどかしさがあるのでは…の予想。が、実際には動力性能に不満はまったくなかった。

ステアリングシフトスイッチを使うことで任意でキレのいい変速が可能だし、さらにドライブセレクションでモードを切り替えれば、より積極的にエンジン回転を使いアクティブな走りも可能に。時代が違うから当然だが、同じATでも初代の頃の退屈さとは訳が違う。さらに減速エネルギー回生機構で、同機構非装着のMT車の上を行くカタログ燃費も打ち出している。

乗り心地、ハンドリングはMT車と同等のイメージ。ソフトトップを上げた状態で車内への透過音はあるものの、音自体はヌケがよく不快なこもり音は感じはない。全車共通だがサイドミラーが小振りで目障りにならないのは好感がもてる。グリップが太過ぎず、大袈裟な“指休め”などがないシンプルな形状のステアリングホイールもいい。

ソフトトップを閉める操作は、運転席に座ったままでも(レポーターは自身の肩の“経年変化”でやや苦しかったが)ロックレバーを解除すれば力を要さずに持ち上げられ、そのまま閉じられる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. メルセデスベンツ『GLA』次世代型をいち早くプレビュー! 斬新なテールライト装備?
  4. 日産『アリア』改良新型を世界初公開へ、Vモーショングリルのない新デザインに…ジャパンモビリティショー2025
  5. 【メルセデスベンツ GLCクーペ 新型試乗】最も売れたベンツ、その走りは「気持ちに訴えかける味わい」だった…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る