JR東日本、常磐線の橋りょうを撤去へ…帰還困難区域の大野~双葉間

鉄道 企業動向
常磐線の第一前田川橋りょう。8カ月かけて撤去工事を行う。
常磐線の第一前田川橋りょう。8カ月かけて撤去工事を行う。 全 1 枚 拡大写真

JR東日本水戸支社は6月26日、東日本大震災で被災した常磐線の第一前田川橋りょう(福島県双葉町)について、一部撤去工事を実施すると発表した。

第一前田川橋りょうは、福島第一原子力発電所事故の帰還困難区域内にある大野~双葉間の橋りょう。上り線の橋りょうは震災で倒壊し、既に橋桁が撤去されている。

水戸支社によると、現状のまま再利用することが困難であることが調査で判明したため、下り線橋りょうの橋桁3連(延長約96m)と橋脚2基を撤去することにした。上り線の橋りょうも、震災直後に撤去できなかった橋脚の一部分を撤去する。工期は約8カ月を予定している。

同橋りょうを含む竜田~原ノ町間は現在も運休中で、バスによる代行輸送が行われている。運行再開は段階的に行うことが考えられており、再開時期は小高~原ノ町間が「2016年春までに」、浪江~小高間が「遅くとも2年後」、竜田~富岡間が「3年以内をめどにできるだけ速やかに開通」を目指している。帰還困難区域に位置する富岡~浪江間は「除染や異常時の利用者の安全確保策を完了した後の開通」を目標にしている。

《草町義和》

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