【スバル BRZ tS 発売】GTパッケージが設定されなかった理由

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スバル BRZ tS
スバル BRZ tS 全 16 枚 拡大写真
6月30日、スバルテクニカルインターナショナル(STI)は、スバル『BRZ』をベースとしたコンプリートカー『BRZ tS』を300台限定で発売した。

BRZをベースとしたSTI製コンプリートカーは2013年にも販売されており、前作ではスーパーGT GT300クラスに参戦マシンをイメージしたGTウィングやブラックのアルミホイール、レカロ製バケットシートを装備する「GTパッケージ」が設定されていた。しかしながら今作ではグレードは1つのみ。より走りを意識したルックスを求める客層も多いと思われるが、GTパッケージを設定しなかった理由をSTI取締役 商品開発部長 森宏志氏に訊いた。

「前作も非常に好評だったが、レカロシートはとてもいいのにGTウィングは派手すぎるという声も多かった。我々はGTマシンをイメージして製作したが、“羽”がなくてレカロが付いていたら欲しいという声もアンケートなどで頂いた」と森氏は振り返る。

前作では、ベース車両の乗り心地はそのままにハンドリングの向上を狙ったが、今作では上質感や快適性・静粛性も追求し、森氏の言うところの「格上の質感の実現」を狙っている。

「もちろんハンドリングを極めるということでフレキシブルVバーを入れたり、リア周りの剛性も2013年よりベースモデルから向上している。それをベースにチューニングしていくと安定性も高めることができた。今回は、欧州の他メーカーや最新のスポーツカーを選ぶお客様のお眼鏡に適うように、静粛性や乗り心地、内装の質感も高めている」(森宏志氏)

今回レカロシート採用にあたっては、サイドエアバッグの展開試験も行い安全性もきちんと確保している。森氏は「メーカー直系のSTIでは量産車と同じ基準が求められるので、そこは確保しなくてはならない」と述べた。

《橋本 隆志》

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