交通エコロジー・モビリティ財団は30日、グリーン経営認証で新たにトラック1事業所を登録したと発表。更新登録した運輸事業者一覧も公表した。
新規登録されたのは丸三の本社営業所(神奈川県川崎市)。更新登録した運輸事業者は、トラック事業者が57、バス事業者が9、タクシー事業者が1、港湾運送事業者が1、倉庫事業者が9となった。
同認証は、事業運営において環境負荷の少ないグリーン経営を実践している事業所であることを認めるもの。同財団が認証機関となり、グリーン経営推進マニュアルに基づいて一定のレベル以上であるかを審査のうえ、認証・登録を行う。
環境改善の努力を客観的に証明できるもので、認証取得にあたり環境改善の意欲の向上を図ることも狙いの1つ。これは一方で、事業運営そのものにも効果が現れ、2014年9月30日公表の「グリーン経営認証取得による効果(トラック、バス、タクシー、倉庫、港湾運送、旅客船、内航海運)-平成25年版-の検討結果」によると、認証取得2年後と取得前の車両平均燃費の比較で、車両総重量8トン以上のトラックは3.8%、8トン未満で3.6%、バスが2.5%、タクシーが1.4%といずれも向上していた。
認証取得後1年目の走行距離あたりの交通事故件数の比較でも、前年比でトラックは28.4%、バスは25.4%、タクシーは4.7%減少。アンケート調査によると、認証を取得したことで「職場モラル・士気の向上」「お客様からの評価の向上」「交通事故件数の減少」「リーダー層の人材育成」など、さまざまな点で事業者はメリットを感じている。
中小企業でも容易に認証取得を目指せるように、同財団では各種資料を用意し、講習会を開催している。ぜひとも認証を取得したい。