【スズキ スペーシア 試乗】日常の扱いやすさ、走行時の快適性を実感…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ スペーシア
スズキ スペーシア 全 8 枚 拡大写真

ライバル車より登場が先んじていた『スペーシア』の改良。注目は『ワゴンR』同様「S-エネチャージ」の採用で、これによりカタログ燃費(JC08モード)が従来の29.0km/リットルから32.0km/リットルに。全高1700mm以上ではクラストップの数値だ。

実車は外観、内装にも手が入った。外観ではメッキをあしらった新しいマスク、内装ではグレー系の新インテリア色の設定が新しい。実車で対面したグレー系内装は、2トーンの濃淡のコントラストがベージュよりも弱めで、やや沈んだ印象。温かみがあり、空間の明朗さがより実感しやすいのはベージュ…と感じたが、いかがだろうか?

装備面では、新設定の軽初、ステレオカメラを採用したDCBS(衝突被害軽減ブレーキ)がポイント。弱ブレーキからのブレーキアシスト等、状況により適宜作動し、安全を支援してくれるもの。ほかに「全方位モニター」も、再度や前方などの死角の確認にも切り替えて利用でき、日常の扱いやすさを前提に設定される機能だ。

アイドリングストップ後の、スッと静かな再始動が魅力のパワートレーン。実燃費は未確認ながら、NA(ターボも8月に改良されるとのこと)でも動力性能は相変わらず十分。さらに短時間だったが今回の試乗で気がついたのは、走行中の音、振動が従来より明らかに小さくなり、いっそう快適に感じられるようになった点。たずねると、前側隔壁、床、サイドトリム等の吸音、静振対策にさらに手を入れたとのこと。その効果はしっかりと実感できるレベルのものになっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る