すばる望遠鏡で暗黒物質の分布図の作成に成功

宇宙 科学
Hyper Suprime-Cam で観測された天体画像の一部(大きさ14分角×8.5分角)と、解析で得られたダークマター分布図(等高線)。
Hyper Suprime-Cam で観測された天体画像の一部(大きさ14分角×8.5分角)と、解析で得られたダークマター分布図(等高線)。 全 1 枚 拡大写真

国立天文台、東京大学などの研究者からなる研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム」(HSC)を使って暗黒物質(ダークマター)の分布図の作成に成功したと明らかにした。

今回研究チームは、HSCでの観測初期に取得されたデータを使って解析し、2.3平方度にわたる天域のダークマター分布を作成、銀河団規模のダークマターの集中が、この天域に9つ存在することを突き止めた。

これは現在の宇宙モデルに基づく予測よりも多いもので、偶然、宇宙の平均よりダークマターが密集した天域を観測した結果か、過去においてダークエネルギーが期待されていたほど存在せず、緩やかな宇宙膨張のなかで天体形成が早く進行した結果なのかは、明らかになっていない。

今回の解明には、今後のより広い天域での観測結果が必要となる。

研究チームは、最終的に観測天域を1000平方度以上に広げ、ダークマターの分布とその時間変化から宇宙膨張の歴史を精密に計測する課題に取り組む。

今回の研究成果はHSCによる最初の科学的成果で、米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル」7月1日号に掲載された。

《レスポンス編集部》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』次期型はプレミアムSUVに進化!? RAV4、クラウンとの差別化どうなる?
  2. テインのスズキ『エブリイワゴン』向け車高調、ローダウン2モデル・リフトアップ1モデルを一挙発売
  3. 「早く出てほしい!」トヨタ『カローラツーリング』次期型にSNSは興味津々! 期待の5つのポイントとは
  4. 斬新すぎるホンダの電動二輪『EV アウトライヤー・コンセプト』が世界的デザイン賞に
  5. 【プジョー 308SW GTハイブリッド 新型試乗】“新顔”になってスッキリ、ワゴンながら走りの良さに感心…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  5. トヨタ・モビリティ基金、欧州水素地域イニシアチブ始動…最大5地域を支援
ランキングをもっと見る