【アウディ A1 スポーツバック 試乗】ダウンサイザーの期待も裏切らない…島崎七生人

試乗記 輸入車
アウディA1スポーツバック1.0TFSI
アウディA1スポーツバック1.0TFSI 全 9 枚 拡大写真
実用前提なら“4枚ドア”の利便性は捨てがたい。ドアが小振りになる分、手狭な場所での開閉(乗降)も楽だ。そこで3ドアと同じ全長の「スポーツバック」の存在価値がクローズアップされるという訳だ。

カタログをツブサに読むと、後席空間の数値が僅かながらずつだがコチラのほうが大きい。それは後席への乗車もより考慮してのことだろう。座面の傾斜で乗員の身体を支える着座姿勢はVW『ポロ』との共通項。だがシート左右サイズはポロよりゆとりがあり、かつコチラは2名乗車という点がアウディの余裕というべきか。

試乗できたのは、新搭載の3気筒の1リットルターボ車。NA版はVW『up!』で経験済みだが、ボディ構造、エンジン特性(ミッション)の違いで、スムースな4気筒エンジン車のような軽快でストレスのない走りが印象的。アイドリングストップが効き、復帰時のスッと静かな再始動もなかなか。コンパクトでもしっかりとアウディらしく、上質感を損なわない。

パワーステアリングもなめらかだ。185/60R15サイズタイヤということもあり、乗り心地も不快なショックが目立たない、穏やかでフラットなもの。上級車を乗り継いできたダウンサイザーが購入リストに入れそうなクルマだが、その期待を裏切らない実力をもっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  4. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  5. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る