【鈴鹿8耐】親から子への夢のバトンタッチ…最初で最後の親子鷹チーム[動画]

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今年も7月23-26日にかけて熱い戦いが繰り広げられる。二輪モータスポーツ界の祭典、コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)だ。数多くの参戦チームの中から、注目のチームを紹介したい。

大内田 実&拓さんの親子鷹で鈴鹿8耐に挑むのはナンカイ部品 オーテック・スズカ レーシングだ。19回目の参戦となる父・実さんにとってはこれが最後のチャンス。そして拓さんは今回が鈴鹿8耐デビューとなり、最初で最後の親子鷹チームとして話題を集めている。

「いまは違いますけど、昔のレギュレーションでは鈴鹿8耐の参加資格は50歳までって決められていたんですよ。僕は今年で49歳、だからこれで最後って決めたんです」
そういって笑う実さん。「若者に引き渡したい」という強い想いが、鈴鹿8耐卒業を決心させた。

ペアを組む拓さんはこう言う。「親子という部分で注目されていますが、自分にとっては初めての大きな舞台であり、真剣勝負に挑む場所。そういうことは考えずに、まずはレースに集中して良い結果を残したい」

それを聞いた実さんは「それでいいと思います。チームみんなでつくる8時間の耐久レース。やり遂げたときの達成感は他のレースでは味わえない格別なもの。何があっても諦めないで、最後まで一緒に頑張って欲しいです」と、パートナーにエールを送った。

7月7日-8日に行われた第2回公開合同テストでは、ホンダ『CBR1000RR』でタイムアタック。接触し転倒するハプニングもあったが、鈴鹿8耐を知り尽くした大ベテランの走りは、息子だけでなく、すべてのライダーにとって参考になるに違いない。

動画は大内田実選手の練習走行。カメラは後方に向けてシートカウルに設置。

※7月23日追記
大内田実選手は7月15日のテスト走行で負傷、本戦は佐野優人選手に変更された。

撮影日:2015年7月8日
使用機材:SONY アクションカム(HDR-AS200V)

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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