大山ケーブルカー、10月再開にあわせ運賃値上げへ

鉄道 企業動向
大山ケーブルカーに導入される新車体のイメージ。10月1日の運行開始にあわせて運賃が値上げされる。
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営業休止中の大山鋼索線(大山ケーブルカー)を運営する大山観光電鉄は7月28日、国土交通省関東運輸局長に鉄道旅客運賃の変更を申請した。認可された場合、10月1日の運行再開にあわせて運賃を値上げする。

大山ケーブルカーは丹沢山地の大山を登る、神奈川県伊勢原市内のケーブルカー。1931年に大山鋼索鉄道が運営する路線として開業したが、戦時中の1944年に廃止され、戦後の1965年7月11日に現在の大山観光電鉄が運営する路線として再開業した。

同社によると、再開業から50年が経過して設備の老朽化が進んだため、今年5月から営業を休止。総額16億円を投じてレールと枕木の交換、橋りょう補強などの設備更新工事を行っている。10月の再開時には、眺望性を重視した展望ケーブルカーを導入する予定だ。

運賃は消費税率の引上げ分を除くと1996年9月から改定してないが、その後の景気低迷の影響で利用者は減少している。このため、現行運賃の収入レベルでは設備更新による費用の増加分を賄うのが難しいとして、運賃を改定することにしたという。

申請の概要によると、改定率は上限運賃ベースで平均42.3%。普通旅客運賃(大人)の上限は、大山ケーブル~阿夫利神社間が片道630円・往復1260円で、片道は160円、往復は390円、それぞれ高くなる。ただし、往復運賃は認可後、上限額より安い実施運賃を届け出る模様だ。回数旅客運賃や団体旅客運賃も割引の拡大も図るという。

《草町義和》

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