欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは7月29日、2015年第2四半期(4‐6月)の決算を公表した。
同社の発表によると、アウディやポルシェ、セアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総売上高は、560億4100万ユーロ(約7兆6563億円)。前年同期の509億7700万ユーロに対して、9.9%の増加となった。
また、2015年第2四半期の営業利益は、34億9200万ユーロ(約4770億円)。前年同期の33億3000万ユーロに対して、4.9%の増益となっている。
増収・減益となった主な要因は、コスト削減への取り組みの強化や、欧州での新車販売の好調によるもの。傘下の高級車ブランド、アウディやポルシェの販売好調も、利益を押し上げる要因に。
2015年第2四半期の世界新車販売は、255万2000台。前年同期比は2.7%減だった。フォルクスワーゲングループ取締役会のマルティン・ヴィンターコルン会長は、「市場環境の困難さが増している中、フォルクスワーゲンは大変良い位置にある」と述べている。