まっ白な軽ワゴンが子どもたちのキャンバスに。栃木県のホンダボディサービス栃木(宇都宮市問屋町)で7月29日、子ども向け工場体験イベントが行なわれ、地元の子どもたちが塗装・板金などに取り組んだ。彼らを見つめる親たちの「オトナもやりたい」という声も聞こえた。
この「夏休み工場見学会」は、環境や健康に配慮した水性塗料の普及を目指すBASFジャパン(東京都港区六本木)と、宇都宮市、ホンダボディサービス栃木などがコラボしたイベント。
子どもたちが吹き付ける塗料は、安全性やアレルギーに考慮した水彩絵具を使用。ツナギと帽子でキメた子どもたち32人は、塗装マスクを付けてスプレーガンを左へ右へ。白い軽ワゴンが空色に塗られていった。
BASFジャパンはこうしたイベントを通して「従来の溶剤塗料は、シンナーが含まれるため、揮発性有機化合物(VOC)による人・環境への負荷が課題だった。溶剤に対して水性塗料は、人へも環境へもやさしいことを知って」と伝えている。
男の子はスタッフに話しかけながらニコニコ、女の子は仕上がり重視で黙々と…。そんな姿が垣間見えた。