日立、英国南西部向けの都市間車両173両を正式受注

鉄道 企業動向
英国南西部の路線に導入されるAT-300のイメージ。2018年夏から運行を開始する予定。
英国南西部の路線に導入されるAT-300のイメージ。2018年夏から運行を開始する予定。 全 1 枚 拡大写真

日立グループの英国鉄道システム事業会社「日立レールヨーロッパ」はこのほど、鉄道運行会社のファーストグループと標準型都市間車両「AT-300」の納入・保守契約を正式に締結した。日立製作所が7月30日発表した。

AT-300は都市間輸送向けの標準型車両。2012年に受注した英国高速鉄道(IEP)向け高速車両「クラス800シリーズ」をベースに開発された。車両の床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備し、非電化区間の走行にも対応している。デボン州やコーンウォール州の急勾配区間に対応するため、エンジン出力を向上。さらに大型の燃料タンクも搭載し、プリマス~ペンザンス間の長距離非電化区間に対応する。

AT-300は9両編成7本と5両編成22本の計173両が製造される予定。ファーストグループ子会社のファースト・グレート・ウェスタン(FGW)が運営する、英国南西部の路線に導入される。これにより、ロンドン~プリマス・ペンザンス間を結ぶ主要路線で運用されている老朽化した高速車両を置き換える。運行開始は2018年夏の予定だ。

《草町義和》

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