スズキの第1四半期決算、営業益最高更新も「二輪車は待った無しの状況」

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スズキ 長尾正彦 取締役常務役員
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スズキが8月3日に発表した2015年度第1四半期(4~6月期)決算は、インドでの好調な四輪車販売に支えられて営業利益が前年同期比8.3%増の551億円と、同四半期として過去最高を更新した。

その一方で二輪車事業は北米やアジアでの販売減少により営業損益が1年前の10億円の黒字から26億円の赤字に転落した。スズキの長尾正彦取締役常務役員は同日、都内で開いた決算会見で「二輪はある意味、待った無しのような状況になっているので、もう一回戦略の見直しを図らなければいけない」と述べた。

さらに「赤字体質から脱却できていないところは、構造的な膿が出しきれてないということ。たまたま為替に支えられて良かった時もあろうかと思うが、新体制にもなったので、もう一度二輪事業の総点検をして膿を出し切って、中期計画にも掲げた“選択と集中”というキーワードを実際にやっていけるか点検を始めたところ。二輪事業自体もなんとか、この赤字体質からの脱却目指して頑張らなければいけない」と強調した。

スズキの同四半期の二輪車販売は前年同期比13.3%減の6万2000台だった。長尾常務は「第1四半期はインドネシアで大幅減がでているので、これをほぼ通期に反映させる形で生産、販売ともに20万台ほど下方修正した」ことを明らかにした。2015年度の二輪車の販売計画は期初の196万2000台から175万6000台に引き下げた。

《小松哲也》

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