中小企業でも導入しやすく…ユニバーサルロボット、小型の多関節型ロボットアーム公開

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ユニバーサルロボット テクニカルワークショップ
ユニバーサルロボット テクニカルワークショップ 全 8 枚 拡大写真

デンマークの産業用ロボットメーカー、ユニバーサルロボットは8月6日、都内で多関節型ロボットアームのデモンストレーションを報道陣に公開した。

ユニバーサルロボットのロボットアームは最も大きいものでも本体重量が28.9kg、設置面積も直径190mmと軽量コンパクトで、安全柵がなくても使用できるのが特徴。

ユニバーサルロボットでアジア太平洋地域のテクニカルサポートエンジニアを務めるアンドリュー・ペザー氏は「日本でも納入台数が急激に増えている」とした上で、「日本のように不動産価格が高い国では、中小企業が大きな構えの工場を建設することはできない。しかし、我々のロボットを使って頂くことで、従来の生産ラインの配置を一切変えることなく導入することができる」と述べた。

ユニバーサルロボットがこの日、デモを公開したのは最も小さいサイズの6軸ロボットアーム『UR3』で、本体重量は11kgで、設置面積が直径118mm。すべての関節が360度回転し、先端の関節は無限回転となっており、3kgまでの重さのものを動かすことができ、動作範囲は500mmとなっている。

ロボットの動作はタッチパネル式の専用端末を使ってプログラミングするが、「ほんの5分でシンプルなプログラムを組むことができる」と、ペザー氏は胸を張る。というのも手で直接、自由にロボットの位置合わせをすることができるほか、あらかじめ様々な機能や動作が組み込まれており、その中から必要な機能を選ぶことができるようになっているからだ。

さらにペザー氏は「我々のロボットは容易にプログラミングすることができ、そして多種多様な用途に活用できる。既存の産業用ロボットでは大手企業しか導入することができなかったが、我々のロボットに関しては中小企業にも手が届く範囲に入っている」と重ねて強調した。

《小松哲也》

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