12日午前6時ころ、静岡県浜松市西区内の国道1号で、信号待ち車列に対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突。車両4台が関係する多重衝突に発展した。この事故で6人が死傷。警察は大型トラックの運転者を逮捕している。
静岡県警・浜松中央署によると、現場は浜松市西区篠原町付近で片側2車線の直線区間。交差点には信号機が設置されている。大型トラックは減速しないまま進行。信号待ち車列の最後部に位置していたバイクに追突。さらに前進を続け、その前にいた乗用車2台も巻き込むなど、車両4台が関係する多重衝突に発展した。
この事故でバイクの運転者が全身強打でまもなく死亡。その前に止まっていた乗用車に同乗していた11歳の男児と9歳の女児が重体。同じクルマに同乗していた33歳の女性が軽傷を負った。また、一番前に位置していたクルマに乗っていた2人も打撲などの軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。警察はトラックを運転していた大阪府大阪市内に在住する55歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを続けている。
聴取に対して男は「前をよく見ていなかった」などと供述しているが、警察では居眠りか漫然運転の可能性が高いとみて、死亡した男性の身元特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。