ホンダはハイブリッドカー『CR-Z』で2回目となるビッグマイナーチェンジを行い、10月19日から販売を開始すると発表した。
ホンダは電気モーターを内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッションを変速機に用いたガソリンエンジンと電気モーターの双方を動力源とするi-DCDと名付けたハイブリッドシステムを『フィット』を始めとする主力車種や新型車に順次搭載しているが、CR-Zでは現行モデルと同様に、モーターはエンジンをアシストするだけでモーター単独では走行できない仕組みのIMAシステムを、そのまま踏襲している。
CR-Zの開発責任者を務める本田技術研究所の鳥飼輝一主任研究員は「システム出力で135馬力出るが、このパッケージングやウェイトと出力の関係でいうと、今はこれがちょうど良い」とした上で、「i-DCDの性能と、この車の楽しく走るというところが、マッチしないと我々は判断した」と明かす。
その一方で「操作する楽しさをお客様に伝えたい。やはりスポーツカーを好きな人はマニュアルが欲しいという人たちが非常に多い。しかし新しいシステムではマニュアルが造れない。もっと造り直すとなるとフルモデルチェンジが必要になってくる。やはり今の、この形の中でお客様の要望にひとつひとつ応える方法を模索していく中で、今回のマイナーチェンジをやった」とも話していた。