スズキ鈴木会長「大変貴重な経験だった」…VWと提携解消までの6年間

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スズキ 鈴木修 会長
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スズキは8月30日、フォルクスワーゲン(VW)との資本業務提携の解消を国際仲裁裁判所に申し立てていたことについて、2012年5月に両社の契約が解除されたと認定するとともに、VWが保有するスズキ株をスズキに売ることを命じた仲裁判断が下されたと発表した。

スズキとVWは2009年12月に資本業務提携したものの、その後、経営の独自性や環境関連技術を巡って溝が表面化。このためスズキは11年にVWに対して提携解消を要求。これをVWが拒否したことから、国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てていた。その結果が8月29日にスズキのもとに届いたという。

スズキの鈴木修会長は30日に都内で会見し、「この結論にスズキとして満足している」と述べたうえで、「自立して生きていくことを前提にして考えていきたい」と強調した。

VWとの提携を解消することになった経緯について鈴木会長は、「うまくいかなかった最大の理由は、私どもは契約書に則ってやって頂くということを理解していたが、ひとつは契約書の日本文と英文のニュアンスの違いがあったかと思うが、契約前と契約後の落差が大きかったことに尽きるのではないかと思っている」と改めて説明。

さらに資本提携から解消に至るまで実に6年間を要したことに関しては「これは大変貴重な経験であったと思っている。いろんな企業があるなということをつくづく思い、自分の描いている企業の体質ばかりではない、いろんな異質の企業がある。まだ経験不足だと反省している」と振り返った。

《小松哲也》

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