勾配がきつい鉄道6社、今年も共同でヘッドマーク掲出

鉄道 企業動向
富士急行では1000系と6000系の各1編成でヘッドマークを掲出する。写真は6000系。
富士急行では1000系と6000系の各1編成でヘッドマークを掲出する。写真は6000系。 全 3 枚 拡大写真

箱根登山鉄道・富士急行・大井川鐵道・叡山電鉄・南海電気鉄道・神戸電鉄の6社は8月28日、毎年恒例の「‰(パーミル)会ヘッドマーク」掲出車両を運行すると発表した。

ヘッドマークの掲出期間は各社異なり、箱根登山鉄道の2000形2005+2006編成「サンモリッツ号」が9月2日から10月31日まで、富士急行の1000系・6000系各1編成は9月1日から10月31日まで、叡山電鉄の800系802+852編成は9月1日から10月31日まで、南海電気鉄道の「こうや花鉄道『天空』」は9月4日から10月27日まで、神戸電鉄の6000系は9月1日から10月31日まで掲出する。大井川鐵道では井川線のクハ600形がヘッドマークを通年掲出している。

パーミル会は2009年9月、「観光地が沿線にあり、かつ登山鉄道としての性格を有している」6社が、認知度の向上や旅客誘致などを目的に結成した。団体名称の「パーミル」は、鉄道においては水平距離1000mあたりの高低差を指す単位として用いられており、数字が大きければ大きいほど勾配がきつくなる。

日本の鉄道は法令上、原則として勾配を35パーミル以内に納める必要があるが、山間部に分け入る6社の鉄道路線では、モーター出力や安全対策の強化などにより40~90パーミルの急勾配を設けている。6社は「急勾配を駆け上がる力強い電車を描いたヘッドマークが、各社車両の先頭を飾ります。ぜひこの機会にご乗車いただき、登山鉄道の楽しさや各社沿線の魅力をご満喫ください」と呼びかけている。

《草町義和》

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