8月にジャカルタ市内のJIエキスポで開催された「インドネシア・インターナショナル・モーターショー(IIMS)」。会場中央広場にはテントがも設けられ、そこにはオールド・シトロエンが集結していた。
このテントは「BAZAAR BAGASI IIMS」と呼ばれるエリア。クルマ関連のさまざまなグッズが販売されるフリーマーケットなのだが、シトロエンのオーナーズクラブが協力。珍しいシトロエン車を見られる場ともなっていた。
『2CV』は言うに及ばず、その後継モデルとして登場した『ディアーヌ』、それにオープンボディのオフローダー『メアリ』などは日本でも比較的知られている。しかしアフリカをはじめとする「第三世界」向けとして1970年代に販売されていた『FAF』は、まず目にすることがないだろう。
FAFは2CVをベースにしながら製造工程を簡略化して安価に抑えるため、きわめてシンプルなボディを持つ。このため市場や販売店ごとに独自のキャビンや荷室を設定することもできたのだが、簡便すぎたためか「二線級」というイメージを与えてしまい、販売は振るわなかったと伝えられる。
また「フルゴネット」と呼ばれ親しまれているものとは異なった2CVのバン仕様もあり、訪れたマニアの目を楽しませていた。