栗駒山麓、秋吉台、鬼界カルデラの3地域、日本ジオパークに認定…世界認定7地域を含む39地域に

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「日本最大級のカルスト台地」といわれる秋吉台(山口県美祢市)。その地下には日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」がある
「日本最大級のカルスト台地」といわれる秋吉台(山口県美祢市)。その地下には日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」がある 全 16 枚 拡大写真

日本ジオパーク委員会は9月4日、日本ジオパーク認定申請地域審査の結果を発表。新たに栗駒山麓(宮城県)、Mine秋吉台(山口県)、三島村・鬼界カルデラ(鹿児島県)を認定し、日本ジオパークは世界認定7地域を含む39地域となった。

ジオパークとは、地球(=ジオ)に関わるさまざまな自然遺産(岩石・地形・地層・断層・火山など)を含む自然豊かな公園をいう。その土地で見ることができる海や川、山や森、土や木などを観察し、その成り立ちや生態系、地域住民の暮らしと気候風土のかかわりなどを考察する場所を指す。

同委員会は、5月の書類審査、公開プレゼンテーション・質疑応答、8月の現地審査を経て、3地域を認定。宮城県の栗駒山麓は「相次ぐ地震災害を乗り越え、栗駒山麓の特徴ある地域資源を持つジオパークとして将来の発展が期待できる」と、鹿児島県の三島村・鬼界カルデラは「縄文時代の7300年前に起きた破局噴火にともなって、日本列島の広い範囲に火山灰をもたらした。この噴火とその後の火山活動がつくった地形・地質などの自然と、そこに暮らす人とのかかわりがおもな見どころ」と評価した。

また、山口県のMine秋吉台は「日本を代表するカルスト地形を含む地域であり、秋吉台や秋芳洞などが重要なジオサイト。住民が地域の誇るべき資源として認識し、カルスト台地の地下水系群は生物多様性に寄与するものとしてラムサール条約登録湿地ともなっている」とし、同県内初の認定となった。

4502ヘクタールが国定公園、1384ヘクタールが国の天然記念物に指定された秋吉台(山口県美祢市)は、3億5千万年前に南方の海にできたサンゴ礁をルーツとする「日本最大級のカルスト台地」。美祢市スタッフは、「新緑の時期もいいけど、緑一色の台地が、赤や茶に染まる秋もいい。冬は、日本最大規模の野焼きといわれる『秋吉台山焼き』で多くの人が訪れる」と話していた。

《レスポンス編集部》

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