【BMW 2シリーズ アクティブツアラー 試乗】ディーゼルエンジン搭載で、青空が見えた…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
BMW 2シリーズ アクティブツアラー
BMW 2シリーズ アクティブツアラー 全 12 枚 拡大写真

『アクティブツアラー』がデビューしたときの私の試乗記事を掘り起こしてもらえればわかるが、評価はイマイチである。搭載されたガソリンエンジンの音といい振動といい全体的な加速感といい雰囲気といい、BMWらしく思えなくて。

【画像全12枚】

そんなもんだからサイドミラーの生えている三角窓の枠がある運転席から見える景色までが、なんだかなあな印象になっていた。けれど、ディーゼルエンジン搭載で、気持ちは180度変化である。女心と夏の空。最近の日本は、ゲリラ豪雨からの青空で虹が出ることも多いのだ。

印象を変えた一番の要因は、ディーゼルのトルクと加速感である。アクセルを踏んだと同時に抜群の瞬発力で反応する。するとどうだろう。ハンドリングの印象も違ってくる。ハンドルをきった方向へ押し出されるように、アタマからぐいぐいと曲がっていくのだ。この反応の早さ。全体のキレのある走り。クルマ自体が軽くなったような感覚に襲われる。

懸案のエンジン音も、ディーゼルはもともと覚悟ができている。この走りなんだもん、このガラガラ音がしてもディーゼルだしねと割り切れるのだ。ここまで心変わりをすると、アバタもエクボゆえに、サイドミラーの三角窓もまったく気にならなくなってくる。それよりも、ドラポジ高くて視界が広いし、悪くないねえとつぶやいてみたり。我ながら、情けないほどの心変わりだ。

BMWも日本市場にどうして最初からディーゼルを出さなかったかな。いろいろ事情はあるんだろうけれど。ガソリンエンジンに罪はないけれど、選ぶなら絶対、ディーゼルがオススメである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. xEV時代の“痒いところに手が届く”サプライチェーンとは、名古屋大・山本教授が長瀬産業の最新ソリューションを解説PR
  2. 5000万円超えの「911」、F.A.ポルシェ生誕90年記念の『911 GT3』発表…世界90台限定
  3. NSXのエンジン内部もアプリで見れる! シミュレータアプリ「Trans4motor R」配信開始
  4. 最新機種の“魅力”を解剖! カロッツェリアの「モニターレス機」なら、スマホを便利に使い倒せる![メインユニット最前線]
  5. 今後はアウディの定番か…開発中の『Q4 e-tron』新型、湾曲ディスプレイを激写!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る