旧夕張鉄道保存蒸機のペンキ塗りツアー、10月に実施

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かつて夕張鉄道で活躍していた国鉄形蒸気機関車25号の塗装修復作業に参加できるユニークなペンキ塗りツアーの案内。
かつて夕張鉄道で活躍していた国鉄形蒸気機関車25号の塗装修復作業に参加できるユニークなペンキ塗りツアーの案内。 全 1 枚 拡大写真

北海道オプショナルツアーズは10月3~4日、「長沼町保存蒸機ペンキ塗りツアー」と題した1泊2日のバスツアーを実施する。長沼コミュニティ公園(北海道長沼町)で静態保存されている旧・夕張鉄道のテンダー式蒸気機関車25号の塗装を剥がし、ペンキを塗る。

25号は1921年、国鉄9600形49694号として川崎造船兵庫工場で製造。主に室蘭本線で運用されていたが、1961年に野幌~夕張間を結んでいた夕張鉄道に譲渡された。夕張鉄道の廃止に伴い1975年に引退したが、翌年から長沼町で保存されるようになった。

保存後は1994年に最後の塗装が行われたが、以来、外観の劣化が激しくなり、長沼町民から公園に設置するものとしては相応しくないという意見が出されていた。そこで長沼町は、車両保存のノウハウを持つ三菱大夕張鉄道保存会や、JR北海道711系電車の保存活動で実績のある北海道鉄道観光資源研究会に再塗装の相談を持ちかけた結果、鉄道マニアのボランティアによる作業を発案、長沼町青年団体協議会との共同企画でこのツアーの実現に至った。

行程は、10月3日に札幌駅北口(鐘の広場)を出発し、711系電車が保存されているレストラン「大地のテラス」(北海道岩見沢市)で同車の見学や食事を行った後に長沼町へ。25号機のペンキ剥がしやサビ落としといった作業を約2時間行い、ながぬま温泉に宿泊。翌4日は25号機の下地作業やペンキ塗りをおよそ6時間30分かけて行い、長沼町内でミニ観光やショッピング後、札幌駅北口で解散となる。全行程、JR北海道バスによる移動となる。

30人を募集し、旅行代金は9600形にちなんで9600円。申込みは北海道オプショナルツアーズの電話とウェブサイトで受け付けている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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