ダイハツ工業は9月9日、クロスオーバーなど3タイプを用意した新型軽自動車「キャスト」を同日から順次発売すると発表した。
発売が10月末になる「スポーツ」を含む月間販売計画は5000台。都内で開いた発表会見で三井正則社長は「機能の進化だけでなく、ダイハツのデザイン力を全て投入し、表情豊かに仕上げた自信作」と述べた。
さらに三井社長は、この新モデルから新たな「デザインプロセス」を採用したと明らかにした。市場調査などに基づき「さまざまなデザインを先行開発してストックしたうえで、素早く商品化する」(三井社長)という手法だ。
これにより、デザインの最終決定から量産化まではこれまでより2か月短縮の10か月にすることができたという。三井社長は2013年の就任時から、「顧客ニーズに素早く対応できるビジネスモデル」の構築を経営課題に掲げてきたが、大きく前進させる格好となった。