マレーシア与党UMNO、ムヒディン氏らへの処分なし 党内一体化を強調

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)最高評議会が9日、クアラルンプール市内で開かれ、改めて党内の団結を強化していくことを確認した。

1MDB問題を巡ってナジブ・ラザク政権を批判し、先の内閣改造で更迭されたムヒディン・ヤシン副総裁(前副首相)、シャフィー・アプダル総裁補(前地方地域開発相)も出席したが、囁かれていた両者への処分はなく、ムヒディン氏らを支持する党内の反ナジブ勢力に配慮した格好となった。なおUMNOは、12月8-12日に党大会を開催する。

ナジブ首相はムヒディン氏と笑顔で握手するなど、党内の足並みが揃っていることを内外にアピール。評議会会議が円満な雰囲気の中で行なわれたと強調した。ムヒディン氏も「私は純粋なUMNO党員だ」と述べ、党に対する忠誠を強調した。

一方、会議場の外ではムヒディン氏への処分を恐れる100人あまりの党員が集結、ムヒディン氏支持を訴える声をあげた。

1MDB問題を巡っては、ムヒディン氏やシャフィー氏と共に、ムクリズ・マハティール氏(ケダ州首相)、アブドル・アジズ・シェイク・ファジル氏(ケダ州下院議員)、アハマド・サイド氏(前トレンガヌ州首相)、ハミダー・オスマン氏(前ペラ州閣僚)、ジュマット・イドリス氏(サバ州下院議員)らの幹部もナジブ政権を批判しており、何らかの処分が科される可能性が指摘されていた。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  6. BYDの軽EV『ラッコ』をどう売っていくのか? 日本専用開発のねらいを東福寺社長に聞いた
  7. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  8. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  9. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  10. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る