小田急電鉄の新型ATS、全線での運用始まる

鉄道 テクノロジー
小田急は全線で新型の自動列車停止装置、D-ATS-Pの設置が完了したと発表。すでに使用している多摩線、江ノ島線、小田原線新百合ケ丘~小田原間に加え、9月12日から新宿~新百合ケ丘間でも運用を開始し、全線が新型ATSに切り替わった
小田急は全線で新型の自動列車停止装置、D-ATS-Pの設置が完了したと発表。すでに使用している多摩線、江ノ島線、小田原線新百合ケ丘~小田原間に加え、9月12日から新宿~新百合ケ丘間でも運用を開始し、全線が新型ATSに切り替わった 全 3 枚 拡大写真

小田急電鉄は9月11日、これまで設置を進めてきた新型の自動列車停止装置(D-ATS-P)の全線への設置が完了したと発表した。12日の初発から全線での運用を開始している。

【画像全3枚】

D-ATS-Pはデジタル技術を使用し、細かい速度制御を行うことが可能なシステムで、2012年3月に多摩線で運用を開始。その後2013年5月に江ノ島線、2014年12月には小田原線の新百合ケ丘~小田原間にも導入され、今回残っていた新宿~新百合ケ丘間での運用を開始した。

同社は1968年から従来のATS(OM-ATS)を使用してきたが、2002年から新型ATSの検討を開始。2004年度からの投資総額は車両・地上設備を含め約280億円という。同社はD-ATS-Pの全線運用開始で「列車運行の更なる安全につながる」としている。

D-ATS-Pは、従来のATSが線路内に設置した地上子によって信号や速度制限の情報を列車に送信していたのに対し、地上子とレールによって情報を送信。地上子は次の信号機までの距離情報など、レールからは信号の情報などを連続的に送信する。

従来のATSでは、信号が変わった場合でも次の地上子から情報を受け取るまでは制限速度が変わらなかったが、D-ATS-Pではレールを通じて連続的に情報を送るため、信号の情報がすぐに列車に伝わり、きめ細かな速度制御が可能になる。また、急カーブやポイントなどの条件に応じた速度制御もできる。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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