【スズキ RM-Z250 試乗】スタートダッシュでレースを有利に戦える…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
【スズキ RM-Z250 試乗】スタートダッシュでレースを有利に戦える…青木タカオ
【スズキ RM-Z250 試乗】スタートダッシュでレースを有利に戦える…青木タカオ 全 24 枚 拡大写真

2016年モデルでフレームもエンジンも完全新設計となり、跨ったときに感じるスリムさがいっそう際立っている。とにかく細い。

エンジンは低中回転域からトルクが厚く、スロットルレスポンスも鋭い。このピックアップの良さは、たとえばコーナーの立ち上がりでライバルと競り合ったときやリズムセクションから抜け出すとき、グイッと前に出られるだろう。

「ホールショット・アシスト・コントロール」(S-HAC)の新採用もありがたい。これはスタートダッシュを決めるための電子デパイスで、硬い路面や滑りやすい状況下でのスタート時には「Aモード」を、路面状態が良好な場合は「Bモード」を選択すればいい。

マシンをスターティングゲートに入れたら、アクセルをワイドオープンすることだけに集中できる。もちろん、電子制御の介入が嫌なら、オフにすることもできる。

試しにオフにしてみたが、同じようにアクセルを開けると、タイヤが空転して上手くスタートできない。S-HACは、レースで大きな武器となるだろう。

フロントフォークはKYB製の「PSF2」(ニューマチック・スプリング・フォーク2)を新たに導入した。これは最新式のエアフォークで、金属スプリングをなくしたことで約1000gの軽量化を実現。ハンドリングが軽くなっているのは言うまでもなく、動きもスムーズに感じられる。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
デザイン:★★★★
総合戦闘力:★★★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
  5. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る