大同特殊鋼、廃棄物処理法違反で群馬県から刑事告発

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大同特殊鋼、廃棄物処理法違反で群馬県から刑事告発
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大同特殊鋼は、群馬県が9月7日付けで、同社の渋川工場が製造・出荷した鉄鋼スラグを建設資材に使用し、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に違反した容疑で刑事告発されたことを確認したと発表した。

群馬県警は同日、同社の本社(名古屋市東区)、渋川工場(群馬県渋川市)、連結子会社である大同エコメットなどに捜索差押えを行った。

路盤材など土壌と接する方法で鉄鋼スラグを使用する場合、周辺土壌や地下水を汚染しないよう、土壌環境基準と同等基準を満たすことが求められる。鉄鋼業界では、ふっ化物(蛍石)を使用しない操業への移行や、鉄鋼スラグに含まれる有害物質を検査し、環境安全性を確認して路盤材などに再生利用する方法がとられている。

群馬県の調査によると、同社の渋川工場は、ふっ化物(蛍石)の添加を止めることなく、鉄鋼スラグの大半がふっ素の土壌環境基準を超過していることを認識したうえで出荷を続け、このスラグが使用された施工箇所の一部で基準を超える土壌汚染を生じさせたとしている。

スラグ再生路盤材を購入した建設業者は、このスラグの性状を知らされておらず、有責性は認められないとしている。記録が確認できた2002年11月から出荷を停止した2014年1月までの間、渋川工場から出荷された鉄鋼スラグの総量は29万4330トンだった。

同社では、「当局による捜査に対して誠実に協力する。本件に関し、何らかの進展があった場合は、速やかに公表する」としている。

《レスポンス編集部》

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