阿蘇山噴火、79年以来の規模

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阿蘇山噴火について会見する北川貞之火山課長(14日・気象庁)
阿蘇山噴火について会見する北川貞之火山課長(14日・気象庁) 全 2 枚 拡大写真

14日9時43分、阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生した。火口からの高さ2000メートルに及ぶ噴煙があがり、火口から弾道を描いて飛散する噴石も確認された。

気象庁福岡管区気象台は14日9時50分、運用開始後初の火山速報を発表。噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。

「噴石を1キロメートルほど飛ばす噴火は、1990年4月20日に発生。火砕流が発生したのは1979年9月2日以来。2000メートルの噴煙が上がったのは小さくない噴火ではあるが、それほど大きいとも言えない」(北川貞之火山課長)

阿蘇山の活動は昨年11月頃から活発になったが、噴石はこれまであまり見られなかった。

「阿蘇山ではいわゆるストロンボリ式噴火という形で溶岩の風船のようなものを出す。今後の予想は難しいが、桜島ほど爆発的な噴火をする可能性は少なく、火山灰や溶岩噴泉を多く出すのが特徴」(北川氏)

今回の噴火では当時、北東方向への風が吹き、福岡県南部や熊本県北部での生活や交通の支障が心配された。同夕方までに遠いところでは25~30キロ先の降灰も確認されている。

「今回の噴火では連続的に火山灰を噴出しているわけではないので、それほど大量な降灰になるとは考えていないが、火口周辺での警戒は必要だ」

降灰は滑りやすくなるなどクルマの運転にも影響を与えるだけでなく、肺疾患などを悪化させることもある。徐行運転、傘やマスクなどの防灰対策が必要だ。

《中島みなみ》

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