【ハーレー アイアン883 試乗】足まわりが強化され、走りがアツイ…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
2016年型ハーレーダビッドソン XL883N アイアン883
2016年型ハーレーダビッドソン XL883N アイアン883 全 19 枚 拡大写真

2016年モデルで新しくなったスポーツスター『IRON883』に早くも乗った。まず感じるのは、足まわりが飛躍的に良くなっていること。

従来モデルにあったサスペンションの頼りなさを完全に解消していて、大きな段差に乗り上げても突き上げを食らうことがなくなった。

カートリッジフォークとプレミアムショックにグレードアップされた前後サスペンションは、初期ではしなやかに動き、ストロークの奥ではしっかりと踏ん張ってくれるのだ。

足まわりの強化ポイントはそれだけではない。前後ホイールも一新され、より軽量な9本スポークアルミキャスト製へと進化。ハンドリングに軽快感が増し、コーナーを攻め込んでもスポーティな走りが楽しめる。

ソロシートもいい。形状を継承しながらタックロール調とし、座り心地を大きく向上。これならロングライドも疲れないだろう。

タンクグラフィックにも、こだわりを感じる。アメリカングラフィックスともいえるハーレー伝統のイーグル&シールドのロゴは、スポーツスターにはあまり採用されてこなかったものだが、これをあえてヤング層をターゲットにしたこの機種に用いたところにセンスを感じる。ダークな車体に見事マッチした。

そして忘れてはならないのが、フロントブレーキ。ソリッドディスクが2ピースになり、制動力・タッチともに1ランク上に。ニュー・アイアン883は、スタイリッシュさだけでなく、スポーツスターらしい俊敏な走りがウリだ。

■5つ星評価
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★
スタイル:★★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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