【フランクフルトモーターショー15】インフィニティ Q30、初公開…ブランドの可能性広げる新コンパクト

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インフィニティ Q30(フランクフルト・モーターショー15)
インフィニティ Q30(フランクフルト・モーターショー15) 全 16 枚 拡大写真
インフィニティは、9月15日に開幕したフランクフルトモーターショー15において、新型コンパクトカー『Q30』を世界初公開した。

前回のフランクモーターショーで発表された『Q30コンセプト』から2年の時を経て、市販版がデビューした。

エンジンは、2種の1.6リットル(最大出力122ps、最大トルク200Nmと156ps、250Nm)、2.0リットルのガソリンエンジン(211ps、350Nm)、1.5リットル(109ps、206Nm)と2.2リットル(170ps、350Nm)のディーゼルエンジンの5つをラインアップ。7速デュアルクラッチトランスミッションと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせる。

ラグジュアリー志向の「プレミアム」とスポーティ志向の「スポーツ」を用意。ボディサイズは、全長4425×全幅2083×全高1495mm(スポーツは全高1475mm)。ホイールベースは2700mmとなっている。

アラウンドビューモニターやパーキング・アシスト、動体検知機能などを装備、シティエマージェンシーブレーキも搭載し安全性を高めた。

インフィニティのローランド・クルーガー社長は、「Q30はその斬新なスタンスや、彫刻的でコンセプトカーの様なエクステリア、非対称のインテリアデザインで強い印象を与える。今後、インフィニティが世界トップクラスのプレミアムブランドになるのを後押しするモデルだ」と述べた。

日産自動車の中村史郎CCOは、「コンセプトカーよりは全体的に少しずつトーンダウンしているが、プロダクションの車として見れば、他の車よりキャラクターラインを強く出せている。魅力はその低く構えたスポーティなプロポーション。街中で見てもらえればもっとよくわかるだろう」とコメント。また、「このサイズの車は、他のプレミアムブランドも蓄積した歴史がない。セダンは長い歴史があるブランドがやはり強いが、これなら戦っていける。価格帯が一番低いモデルで、これまで買えなかった層も手が届くので、戦略的な期待は大きい」と語った。

インフィニティは、2015年1月~8月の世界新車販売台数で、過去最高となる13万6700台(前年同期比+14%)を達成。また、中国、アジア・オセアニア、EMEA(欧州・中東・アフリカ)の各地域で過去最高の販売台数を記録している。今回、コンパクトカー市場に新モデルを追加することで、販売力を強化する構えだ。

価格は、2万0730から1万9780ポンド(シティブラックエディションは2万6110ポンド)。欧州におけるQ30の販売は、2015年末に開始予定だ。

《吉田 瑶子》

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