米の民間高速鉄道、中国企業と合弁で建設へ

鉄道 企業動向
米国で高速鉄道を計画する民間企業のエクスプレス・ウエストは中国企業と合弁で合意したと発表。写真は中国の高速鉄道で運行されるCRH380A形
米国で高速鉄道を計画する民間企業のエクスプレス・ウエストは中国企業と合弁で合意したと発表。写真は中国の高速鉄道で運行されるCRH380A形 全 2 枚 拡大写真

米国で高速鉄道の建設を計画しているエクスプレス・ウエストは9月17日、ロサンゼルスとラスベガスを結ぶ高速鉄道の建設・運営について、複数の中国企業でつくる「チャイナ・レールウェイ・インターナショナルUSA」と合弁企業を設立することで合意したと発表した。

エクスプレス・ウエストは、ロサンゼルス~ラスベガス間約370kmに高速鉄道の建設を計画している民間企業。同社ウェブサイトによると、路線は州間高速道路15号付近に建設し、時速150マイル(約240km/h)の列車が両都市間を80分で結ぶ計画だ。チャイナ・レールウェイ・インターナショナルUSAは中国鉄路総公司、中国中鉄など中国の鉄道・建設関連企業で構成される企業という。

初期の資本金は1億ドルで、早ければ2016年9月に建設に着手するとしている。

中国は2014年11月にメキシコの高速鉄道建設をいったん受注したものの、その後発注が取り消されたほか、日本と受注を競っていたインドネシアの高速鉄道計画も今年9月上旬に発注が見合わせとなった。今回のプロジェクトが実現すれば、中国の高速鉄道が初めて海外に進出することになる。

中国は鉄道車両の製造では既に米国に進出しており、中国北車(現中国中車)が2014年10月、ボストンの地下鉄レッドライン・オレンジライン向け電車284両を受注。9月上旬にはマサチューセッツ州でこれらの車両を製造する工場の起工式を行っている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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