【ハーレー ブレイクアウト 試乗】105cc増しの恩恵はアクセルを開けた途端に…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ツインカム103B搭載、ハーレーダビッドソンFXSB ブレイクアウト。写真はアメリカ・フロリダにて走行したときのもの。
ツインカム103B搭載、ハーレーダビッドソンFXSB ブレイクアウト。写真はアメリカ・フロリダにて走行したときのもの。 全 19 枚 拡大写真
1689ccの排気量を持つ「ツインカム103B」エンジンを、ついに搭載したソフテイルファミリー。日本に上陸したばかりの『FXSB ブレイクアウト』に早速乗った。

まず、アクセルを開け始めたところから、これまでの「ツインカム96」(1584cc)搭載車と違う。低回転域からより太いトルクを発揮し、走りにますます余裕を感じる。

スピードレンジが上がったところからの加速もいっそう力強く、高速クルージングや追い越しなどが、さらにラクになった印象だ。

105ccの上乗せがありながら、車重はまったく増えていないのだからメリットしかない。240mm幅のワイドタイヤが路面を蹴飛ばし、ロー&ロングな車体をグイグイ前に進めてくれる。

ハンドリングは相変わらずひと癖あるもので、直進安定性は高いがコーナーでは素直に車体が寝ていくようなことはない。なんせレーク角35度、ホイールベース1710mmと長いのだから仕方がない。意識的に身体で向きを変え、旋回性はお世辞にも高いとは言えない。

しかし、それは欠点ではなく、ブレイクアウトの面白味だ。ローアングルに構えるスタイルは、見るからに個性的でワイルド。2016年モデルではダッシュ力に磨きをかけ、ジャジャ馬を操る楽しさがまた増えた。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★
スタイル:★★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. AE86レビン・トレノ、エンジン部品を復刻生産へ…トヨタGRヘリテージパーツプロジェクト
  2. 『GRスープラ』の後ろ姿が劇的に変わる! LEDテールランプ「Laser Style」が発売
  3. 『GRヤリス』の空力&冷却性能を約50万円で大幅進化!「Aero performance package」発売
  4. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
  5. 「ランクル250の対抗馬?」三菱の次期『パジェロスポーツ』は日本市場復活なるか、SNSでは期待の声続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る