ブリヂストン、低層の建物向け免震ゴムを開発…最も低い弾性ゴム素材

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従来の丸型フランジ(X6R)に比べて取付け部(フランジ)の面積・形状をコンパクト化した「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」
従来の丸型フランジ(X6R)に比べて取付け部(フランジ)の面積・形状をコンパクト化した「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」 全 1 枚 拡大写真

ブリヂストンは、3~5階建て低層の建物向け免震ゴム「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」を開発し、9月から販売開始すると発表した。

サイズラインアップは、ゴム外径の直径が600mm、700mm、800mmの3種類で、ゴム厚さが160mm(HMシリーズ)、200mm(HNシリーズ)の2種類。

免震ゴムは、建物の各柱の下に設置することで建物全体を支え、地震の際に揺れのエネルギーを吸収する。免震ゴムがその役割を果たすためには、免震ゴムにかかる各柱からの荷重がある程度必要。

一般的に建物が軽く、各柱からの荷重が小さい傾向にある低層の建物には、従来の免震ゴムを採用することが困難だった。しかし、病院や介護施設といった医療、福祉用建築物は、約20%が3~5階建ての建物となっている。このため、同社はこうした社会インフラの安全に貢献するため、低層の建物向けとして新商品「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」を開発した。

「高減衰ゴム系積層ゴムX3R」は、同社の高減衰ゴムとしては最も低い弾性を持つゴム素材を開発して採用した。高減衰ゴム系積層ゴムX6Rと比べて約2倍の柔らかさ。免震ゴムの積層構造を低層の建物向けに設計した。必要な強度を維持しつつ取付け部(フランジ)をコンパクト化した。

同社は、1983年に日本初の免震建物に免震ゴムを提供して以来、国内外に5万基以上を出荷し、免震ゴムで国内トップシェアメーカーとなっている。

《レスポンス編集部》

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