VWの排ガステスト不正問題、全世界に拡大…1100万台の可能性も

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米国で幅広い車種にターボディーゼルの「TDI」を設定するフォルクスワーゲン(参考画像)
米国で幅広い車種にターボディーゼルの「TDI」を設定するフォルクスワーゲン(参考画像) 全 3 枚 拡大写真

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループが、米国の排出ガステストをクリアする目的で、違法なソフトウェアを使用していた問題。この問題が米国だけにとどまらず、全世界に拡大した。

これは9月22日、フォルクスワーゲングループが明らかしたもの。同社は、違法なソフトウェア装着車について、「全世界のおよそ1100万台が含まれる可能性がある」と公表している。

この問題は9月18日、米国EPA(環境保護庁)が発表。フォルクスワーゲングループが、米国の排出ガステストの際、違法なソフトウェアを使用。このソフトウェアはテスト時に、排出ガス浄化機能をフル稼働できる。しかし、このソフトウェアを用いると、通常の走行時の排出ガス浄化機能は、大幅に低下。排出ガス中の有害物質のひとつ、NOx(窒素酸化物)は、米国の排出ガス基準の10-40倍にも達するという。

今回のフォルクスワーゲングループの発表によると、違法なソフトウェアが装着されていたのは、「EA189」型と呼ばれる直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン。フォルクスワーゲン車をはじめ、アウディ車など、グループ各車に広く搭載されている主力エンジンのひとつ。

米国では2009-2015年モデル、およそ48万2000台が該当。今回、フォルクスワーゲングループが発表した約1100万台という数字は、この問題が全世界に広がる大規模なものになることを示している。

《森脇稔》

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